2011年10月05日

ぼくの名はメッキー

3.めだかのメッキー

今日も、めだかの観察をするらしい。

「今日も観察されないぞ!!」と、だめなことに気合いが入った。

「本当は観察されたいんじゃないの?」と、水が聞いた気がした。

昨日と同じで、今日もその子が観察しようとしていた。
ぼくは、逃げた。

「ふぅ〜」と、ひと休みした。

「どうせそんなに早くノートに写せないんだから…!」と、
思ったからだ。


『カシャ!!』という音に合わせて目に光が激突したようだった。
その子はカメラを持って、「くすっ」と笑った。

「あ―――!撮られた」
ぼくは、うれしいようなくやしいような。
ぼくが逃げたって、カメラに写ったぼくは逃げられない。
しゃっしゃっしゃっと、その子はノートに描いていく。

「今日から、君の名前はメッキーだ!」と、その子はぼくに言った。

今日からぼくは、『めだかのメッキー』。


つづく…
posted by naonao at 09:15| Comment(0) | めだかのメッキー

2011年10月04日

物語『めだかのメッキー』

1.ぼくは、めだか

ぼくは、めだか。

しんせと小学校の5年生教室の水槽のなかに住んでいるんだ。

休み時間になると、みんなが集まってくる。
この水槽にいるメダカは、『ヒメダカ』49匹。そして何かおかしいけど、
『シロメダカ』1匹。

そう、それがボク。


2.いじっぱり

今日の、1.2時間目はめだかの観察をするらしい。

ぼくはひとりだけ目立つから、みんなぼくを観察するのかなぁと思っていた。
でも、みんなぼくを見ない…悲しくて、くやしくて、ぼくはみんなの顔から
離れた。

「あれっ!」
ぼくを、じ〜っと見ている子がいる。ぼくは、「ふふん」と思った。
でも、ひとりだけだ。
ひとりだけじゃん…と、思うとぼくは意地はっちゃう。その子から逃げる。

「あ〜動くな〜!!」その子の声がひびいた。

ぼくは無視して泳いで逃げた。
その子は、あきらめて『ヒメダカ』を見てる。
「ふふん。」じゃなくて、「ふん!」と怒った。ぼくは、「いじっぱり」のめだか
になった。

つづく
posted by naonao at 10:02| Comment(0) | めだかのメッキー